日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/27
【茨城】県河川課 サンコーコンに委託 要害橋の架換設計
県土木部河川課は、一級河川西谷田川に架かる要害橋(つくば市谷田部、国道354号)の架け換えに向けた詳細設計をサンコーコンサルタント梶i東京都江東区)に委託した。設計納期は150日。延長30・6mのPC単純ポステンコンポ桁橋を建設するほか、平面交差点の改良を予定。この詳細設計を経て県土浦土木事務所が用地交渉に着手する流れで、来年度以降に下部工事が発注される。
要害橋の架け換えは、西谷田川の河川改修に伴って計画。南北を流れる西谷田川に、東西軸の国道354号が通っており、その河川上に架かる要害橋はつくば市からつくばみらい市をつなぐ幹線道路であり交通量が多い。
概略設計での諸元によれば、一日1方向の大型車両台数は2206台。上部工形式はPC単純ポストテンション方式コンポ桁橋で、下部工形式が逆T式橋台で2基。基礎工は鋼管杭で使用する口径が800oと700o。橋長30・6m、桁長30・5mで、支間が29・8m、有効幅員が16m。
使用材料として、上部工ではコンクリートに50N/mm2、PC鋼材にSWPR7BとSWPR19、鉄筋にSD345を想定。下部工と基礎工では、いずれもコンクリートに24N/mm2、鉄筋にSD345を想定している。
また、つくば市側のA1橋台では鋼管杭(φ800o)を18本(L17・5m)、つくばみらい市側のA2橋台では鋼管杭(φ700o)を14本(L17・5m)と、それぞれで想定しているが、あくまで概略設計段階のもの。今回の詳細設計では新基準の道路橋示方書に沿って見直されるため、杭の本数や口径も変わる可能性がある。
そのほか詳細設計では、道路詳細設計一式(L0・4q)と平面交差点の詳細設計1カ所が仕様に含まれている。この入札は指名8者(うち1者無効)で10月11日に開札され、サンコーコンサルタントが税抜き2050万円で落札した。
詳細設計の策定期間は150日で、年度内にまとまる予定。この詳細設計を踏まえ、県土浦土木事務所が用地交渉を進め、来年度以降に下部工事が発注される。
その後、上部工の製作工事、高欄設置工事、照明灯設置工事、橋面舗装工事、両側の取付道路工事が順次進められるもようだ。