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建通新聞社
2012/11/22

【大阪】大阪府都市整備部 寝屋川北部地下河川・下流部 大深度地下検討 パシコンに委託 施工方法の比較検討など

 大阪府都市整備部は寝屋川北部地下河川計画で、最下流部の未着工区間について、大深度地下利用の検討業務をパシフィックコンサルタンツ大阪本社(大阪市中央区)に委託した。落札金額は1172万円。2013年7月31日までの納期で施工法などを検討する。 
 寝屋川北部地下河川の未着手の区間約4・6`のうち、約2・6`で地下河川計画の前提となる広幅員の都市計画道路が未整備。同区間は、淀川左岸線延伸候補地にも重なる。このため、大深度地下利用を検討し、今回の業務で施工法の比較検討、認可図書の作成、水理解析、関係者協議などを行う。検討場所は、大阪市都島区中野町5〜守口市南寺方東通。
 寝屋川北部地下河川は、最上流の讃良立坑から大川まで傾斜し、最下流部の深度は地表から約40bで計画。これが、大深度地下利用となれば、鶴見立坑から急傾斜で大深度につなぎ、3`程度にわたり、地表から約60bの深度で大口径管を建設することになる。
 大深度地下使用法は01年4月の施行。三大都市圏の一部地域のおおむね40b以上の深さに適用可能。地上の土地利用に制約を受けず、事業の早期供用や用地費などの削減が可能とされている。
 寝屋川北部地下河川は延長約11`の計画。集水対象は寝屋川北部流域下水道、大阪市公共下水道、城北川、古川で集水面積約50平方`。計画流量は毎秒191立方b。6カ所の立て坑を結ぶ大口径管を完成するごとに調節池として使用。大雨の時の雨水を一時的に貯留し、浸水被害を軽減する。
 全体の計画ルートは、大阪枚方京都線(第二京阪道路)〜都島茨田線〜北野都島線〜大川(旧淀川)の地下(深さ約30〜40b)。排水機場は旧淀川(大川)に建設する予定で一部用地を取得済み。このうち、完成・建設中は上流部(都島茨田線地下)の約6`(鶴見立坑〜讃良立坑)。