三重県伊勢建設事務所は、「国道260号〈船越〉道路概略設計」を南海カツマ(津市)に委託した。設計工期は100日間。2013年度に詳細設計、工事を発注する見通し。
現道は幅員約5〜6bの狭小な区間があり、円滑な交通の支障となっている。交通安全確保のため道路の新設や拡幅工を行う。
今回の業務では、国道260号の南伊勢町船越の集落密集地内を対象地区とし、海側、現道沿い、山側の3ルートを想定して、道路概略設計を行う。対象延長は1300b。各ルート案について経済性、防災などの観点から比較検討し、効果的なルートの決定や整備計画の作成を行う。
各ルートの特徴を見ると海側のルートでは東海・東南海・南海連動型地震の想定津波への防災を留意した道路構造を計画する。現道沿いのルートでは、支障家屋を少なくするとともに、迂回(うかい)路の確保が困難であるため、工事の施工性に配慮した線形を計画する。山側のルートでは、長大法面を発生させないなど災害防除の観点に配慮した線形が求められる。また、各ルートに共通し、県道玉城南勢線、県道中津浜浦五ケ所浦線との交差が発生するため、交差形状に留意した施工内容を計画する。
提供:建通新聞社