日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/21
【茨城】県開発公社/明和技術で変更設計/茨城空港テクノパーク27ha
県開発公社は、茨城空港テクノパーク(小美玉市下吉影)における変更実施設計の委託入札を16日に開札し、委託業者を竃セ和技術コンサルタンツ(小美玉市外之内)に決めた。主な業務は区画道路のレイアウト変更など。27haの区画中央に予定していた区画道路を外周に変更する。設計が早期にまとまれば、年度内にも伐採、伐木工事を行いたい考え。来年度以降には、外周へ約1・1qの道路や埋設管を新設するほか、整地工事などを行う。
茨城空港テクノパークは県の企業誘致に向けて県開発公社が整備を進める工業団地。首都圏の北の玄関口として茨城空港に隣接。また東関東自動車のインターチェンジを利用し首都圏や北関東へ容易にアクセス可能。注文造成により小区画から大区画まで対応可能となっている。
総面積51・7haのうち分譲面積は37・2ha。そのうち変更の対象となるのは大区画対応用地とされる27ha。2004年度から05年度にかけて基本・実施設計を都市研が担当。その設計により、当初は広い区画内の真ん中を縦横の区画道路が十字に交差する予定だった。
しかし、企業がどの場所に立地しても行動しやすいよう、区画の外周に整備することとし、そのための変更設計を行うこととなった。
この委託入札は今月16日に8者(17日付に掲載)の指名競争で開札。その結果、明和技術コンサルタンツが税抜き798万円で落札した。同者は来年3月25日まで129日間をかけて設計をまとめる。
その後、県開発公社では県事業推進課からの指示を経て、各種工事を発注する。設計の出来具合にもよるが、早ければ伐採、伐木工事を年度内に行いたい考え。緑地を計画する部分は原木を残して景観に配慮しつつ、道路の新設部分は伐採、伐木する。
続いて来年度以降から約1・1qにおよぶ道路や埋設管を外周に新設するほか、整地工事などを予定している。
なお茨城空港テクノパークでは、これまでに調整池と流末排水路、縦軸の幹線道路を新設したほか、横軸の準幹線道路を調整池まで整備した。ただ今回設計を行う区画周辺は森林の状態。
県事業推進課では「外周の整備で輪郭が出来てくれば工業団地らしくなり、企業立地の推進が期待できる」としている。