中部国際空港(常滑市セントレア1ノ1)は、低運賃航空会社(Low−CostCarrier=LCC)エアアジアジャパンの就航に向けて、新ターミナルの整備を検討している。15日の決算会見で同社の川上博社長が明らかにした。
新ターミナルの建設は、就航に向けてエアアジア側が求めるターミナル使用料の削減への対応策のひとつ。中部国際空港が既存ターミナルの使用料引き下げに否定的なため、エアアジア側がLCC用の簡素なターミナルを新設するように求めている。
川上社長は、既存ターミナルと差別化できる簡素なつくりの新ターミナル新設を示唆したものの、「LCC専用にはとらわれず、柔軟に運用したい」として幅広く施設内容を検討する考えを示した。エアアジアは、来年前半の就航を視野に国内線・アジアへの国際線を検討中。川上社長は「着工時期などは未定」として拙速な整備を否定しており、就航時は既存ターミナルを使用し、新ターミナル完成後に移る形で交渉を進めることになりそうだ。
提供:建通新聞社