北海道建設新聞社
2012/11/20
【北海道】道が青少年会館の土地・建物を公募プロポで売却へ
道は19日、札幌市南区の北海道青少年会館土地・建物の売却に向け、公募型プロポーザルを公告した。敷地面積は約4万3000m²で、最低売却価格は1億9401万9000円。26日に現地視察を実施する。参加申請を29日まで、企画提案書を12月10日までそれぞれ受け付け、同下旬に売却先を決定する。
札幌市南区真駒内柏丘7丁目467の3にある道青少年会館は、旧雇用促進事業団と道が札幌勤労総合福祉センターとして1971年から72年にかけて建設。札幌冬季五輪のプレスセンターとしても使用された。
国の特殊法人等整理合理化計画に基づき、道は2003年度に有償譲渡を受けたが、譲渡の際「大規模な修繕を実施しない場合、施設の耐用期間は12年度まで」と条件付けており、施設運営に補助金を出している札幌市の同意を得て12年度末の廃止を決め、土地・建物を売却することにした。
応募者は単独の法人か複数の法人で構成する共同事業者。提案した計画を自ら適切に実施できること、提案した計画の実施に必要な免許や知識、経験などがあること、指定期日までに売買代金の支払いが可能であることなどを条件とする。
跡利用の提案に当たっては、会館が持つ研修やスポーツ・文化活動を行うことができる機能を確保することとし、町内会の会合や災害時の避難場所として利用できるなど、地域に配慮することを求める。
参加が認められた応募者は企画提案書を提出し、12月17日にプレゼンテーションを実施。審査委員会(議事等は非公開)による審査を経て売却先を決め、13年1月の仮契約、同4月以降の本契約締結、登記というスケジュールで各手続きを進める。