静岡県大井川広域水道企業団は、相賀浄水場(島田市相賀)の用地の一部を貸し出し、メガソーラー設置運営事業を実施する事業者を公募する。19日に募集手続きを開始し、26日に現地説明会を開いた上で、12月7日まで総務課企画班で企画提案書を受け付ける。応募資格は、メガソーラー設置運営事業を実施することできる総合的な企画力、技術力、資金力、経営能力を持つ事業者であること。複数の事業者による連合体での応募も可能。12月中旬に事業候補者を決定する。
今回の事業では、相賀浄水場の敷地うち未利用の平坦地(島田市相賀1498ノ1、1579ノ1、1648ほか)約4・4fを年額260万円(下限使用料)以上で貸し付け、民間事業者がメガソーラー事業の企画、資金調達、敷地造成・排水処理施設整備・メガソーラー施設整備に伴う設計・施工、用地管理含めた運営管理を行う。島田市への土地利用承認や地元自治会に対する説明会、送電への系統連携、事業期間終了後のメガソーラー施設の撤去と現状回復についても、事業者が実施する。事業期間は20年間で、企業団と事業者との協議で延長もできる。
事業用地は、河川により大きく三つのブロックに分割されており、各部ブロック内に市道などが通っているため、市道や用地境界を超えるソーラーパネルの設置はできない。企業団の試算では、年間の発電量は1メガh以上で、「最大で2メガh程度ではないか」としている。
事業者選定の審査基準は、▽事業遂行能力(20点)▽事業計画(35点)▽地域振興策等(15点)▽使用料(30点)―。事業遂行能力として経営の安定性・運営能力(10点)、メガソーラー発電事業の実績(5点)などを判断。事業計画では、提案出力規模の実現性(10点)や発電事業計画の現実性(10点)、施工方法・維持管理方法の適切さ(10点)などを見る。地域振興策は、県内事業者の活用(5点)と景観・周辺への配慮(5点)、環境教育・学習への配慮(5点)を判断する。
募集要領の配布期間は11月19日〜30日。同企業団のホームページ(http://www.oigawakoiki.or.jp/)からダウンロードできる。
(2012/11/19)
建通新聞社 静岡支社