建通新聞社
2012/11/16
【大阪】大阪市 もと精華小学校・精華幼稚園の売却 公募プロポ 12月17〜21日で受付
大阪市は、「もと精華小学校・もと精華幼稚園跡地売却に関する開発事業者募集プロポーザル」で、実施スケジュールを公表した。参加申し込み(書類提出)を12月17〜21日で受け付ける。価格の発表は12月3日。2013年1月21日に審査結果を通知、不服申立期間、価格提案審査などを経て2月15日までに土地売買契約を締結する。
元精華小学校・精華幼稚園の所在地は、大阪市中央区難波3ノ25ノ2(難波3丁目2番街区)。ミナミの繁華街、高島屋の北側に位置する。敷地面積は約4217平方b。学校用地で商業地域。既存の建物は1929年の完成。戦前の鉄筋コンクリート造の小学校では、大阪市内に唯一残っている建物(鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て)。
その立地条件などから、なんばエリア全体の今後一層の活性化につながる土地と、大きな期待を寄せている。一方で、精華小学校の歴史性を顕彰することや、建物の歴史や都市の魅力として継承していくことも求められている。これらを踏まえ、@街の活性化創出の仕組み=集客交流の機能の導入。エリアブランド向上要素の導入A空間、まちなみ、動線=精華通りへの動線づくり。歴史的な記念性の継承。建物の裏側を意識させない工夫B安全面=防災機能の計画。歩行者の安全面C各用途別の割合D建設スケジュールE維持・管理計画−などを提案する。また、なんばエリア全体の活性化のアイデアも付加する。
土地全体の一括取得が条件。契約締結後5年以内に建設工事に着手し、8年以内に全ての工事を完了する。なお、対象敷地の北側に隣接する約330平方bの大阪市有地は、地元町会にコミュニティー用地として貸し付ける予定。