日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/16
【茨城】2カ所の道路改良を要望 大子那須線整備促進協
栃木県の那須町と大田原市、大子町の3市町で構成される大子那須線整備促進協議会(会長・高久勝那須町長)は15日、県へ主要地方道大子那須線の道路改良を要望した。要望は那須町と大子町の2カ所で、うち大子町は上野宮地区の延長300m。
この路線は大子町大子地内を起点とし栃木県大田原市を経由して那須町小島までの国道4号に接続する総延長53q。
一行は、まず県土木部を訪問。これを今橋裕麿県土木部次長らが応対した。
高久会長は「県北部と栃木県那須地方を結ぶ役割であるほか、生活道路としても重要路線」と述べながら、未整備区間の早期整備を要望。
これを受け、今橋次長は「予算がピーク時の4割と厳しい中、道路づくりも工夫が求められている。これらの要望を受けながら、効果的な箇所付けを考えていきたい」と応じた。
今回の要望区間は、冬場の凍結などで通行不能としている那須町大和須地区の延長2510mと、幅員が狭隘な大子町上野宮地区の延長300m。
このうち大子町の区間について、大子町長の益子英明副会長は「冬場は路面凍結で危険なため地元業者の奉仕作業などで対応している」と状況を説明。また、この協議会が本年度で解散となることに触れ、「解散となっても、町として引き続き県へ要望していく」との姿勢を示した。
なお県では、事業化に向けた測量などを検討していく方針。