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日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/16

【茨城】免震延べ約1万2000u 坂東市新庁舎建設の設計プロポ

 坂東市は、新庁舎建設に向けた基本設計・実施設計(庁舎本体のみ)のプロポーザルを公告した。岩井庁舎南周辺(坂東市岩井4365ほか)の敷地2万2608・94uへ、免震構造の延べ約1万2000uで計画。参加には大きな縛りを設けず、幅広い提案を期待する。ただ業務を行う構造主任技術者へ2002年4月以降の設計実績(免震構造または制震構造)を求めた。要領の配布は今月30日までで、12月3日から5日に参加表明書の提出を受け付ける。その後、技術提案書を受け付け、来年2月20日の二次審査を経て最優秀者、次点優秀者を選定する。基本・実施設計の策定は14年3月31日まで。その後、同6月から本体工事を進め、16年4月供用を目指す。

 市では、2005年の合併時から分庁方式を採用し岩井庁舎と猿島庁舎の2庁舎で業務を行っているが市民の利便性や事務処理の効率低下を招いている。また、両庁舎とも老朽化著しく、岩井庁舎では震災で壁や梁に亀裂が入るなど安全性に問題があることから仮設庁舎を建設し業務の一部を行っている。
 このため、昨年8月に新庁舎建設検討委員会を設置し、8回におよぶ会合の中で中間報告書をまとめたほか、市議会でも庁舎建設に関する調査特別委員会が中間報告書を作成。これを受け、市では今月に基本構想を策定し、プロポの公募へと至った。
 新庁舎の建設予定地は、岩井庁舎以南の区域周辺で坂東市岩井4365ほかの敷地2万2608・94u(地図A、B)。この場所に延床面積1万2000u程度の免震構造による庁舎建設を見込む。建設用地が不足する場合などは児童公園(地図F)も利用可とする。
 プロポは、市の入札参加資格を有する設計・測量・建設コンサルタント等業務の登録業者を対象とする。また業務実施上の条件として、構造担当主任技術者は、02年4月以降に国内で施工または実施設計を完了した免震構造または制震構造の建築物の設計実績を有するよう求めている。
 設計では、新庁舎の建設(意匠、構造、免震)や、電気、機械、防犯の各設備の部分はもとより、外構の基本設計、設計概要書の作成、ランニングコストの算定、工程表の策定。
 市では、実施要領の配布を今月30日まで行った後、12月3日から5日にかけて参加表明書の提出を受け付ける。その後、一次審査の技術提案書を12月28日から翌1月7日まで受け付け同11日に審査。参加表明書と技術提案書の書類審査で3者を選定する。
 続いて二次審査の技術提案書を2月14日から15日まで受け付け、同20日に審査。技術提案書によるプレゼンテーションと審査委員によるヒアリングで最優秀者、次点優秀者を選定する。
 その後、14年3月までに基本・実施設計をまとめるとともに、13年5月から14年3月にかけて現庁舎を解体し、14年6月からの本体工事に備える。本体工は16年1月まで続き、同2月から6月で外構工事を行う予定だ。
 なお新庁舎の建設に際し、岩井庁舎と岩井第一分庁舎、石蔵、鉄骨倉庫2棟は解体。隣接する民有地(地図B)とともに新庁舎建設用地とする。書庫は、新庁舎建設中は使用し、完成後に解体。岩井第二分庁舎と岩井第三分庁舎は完成後も使用する。仮設庁舎は完成後に解体する。
 また、岩井庁舎北側駐車場は、新庁舎建設中も使用。民俗資料館と隣接倉庫(地図E)は解体し、児童福祉センター建物と植栽の間の部分(地図D)を含め、児童福祉センター駐車場(地図C)と一体整備する(地図C、D、Eを一体化)。児童福祉センターは継続して使用される。