建通新聞社
2012/11/15
【大阪】大阪市 豊臣期石垣公開施設整備の実施設計など プロポーザルで安井建築設計事務所を特定
大阪市は、豊臣期石垣公開施設整備の実施設計など委託先選定でプロポーザルを行い、安井建築設計事務所(大阪市中央区)を特定した。12月ごろに契約し、本年度は基本計画を策定する。
豊臣期石垣は、大阪城観光の目玉として公開を計画する。プロポーザル(標準型)では、16者を指名し、提案の提出を求めた。契約者は、建築・設備の基本計画・実施設計・数量積算・工事監理を行う。2015年度末からの常時公開を目指しており、13年度は実施設計を行う見通し。
建設予定地は大阪城公園内(大阪市中央区)、重要文化財の金蔵東側で、旧第四師団司令庁舎に隣接した場所。現在、大阪城の砂像が特別展示されている。
公開施設の規模や、展示内容は基本計画の中で詰めていく。整備費用は市の予算のほか、市民などからの募金、国からの補助を充てる計画。
現在の大阪城の石垣は、徳川幕府が築いたもの。大阪城公園の地下には、豊臣秀吉が築いた石垣が埋まっているが、そのままの状態で非公開。市は、これを公開し、大阪観光の拠点としての魅力を向上させる計画。このため、公開施設を建設する必要がある。