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建通新聞社(中部)
2012/11/15

【三重】名港空事務所 津地区の堤防改良など検討

 国土交通省名古屋港湾空港技術調査事務所は、三重県の津松阪港津地区を対象とした海岸保全施設の老朽化・地盤沈下対策の具体化を計画している。現在、地元自治体や有識者を交えた委員会の意見を踏まえ、設計を含む検討作業を進めており、1月末に結果をまとめる。
 同事務所が設計を進めているのは、津地区のうち栗真町屋3工区と阿漕浦・御殿場2〜3工区。2013年度以降の工事着手に備え、必要な情報・資料を収集している。設計業務の委託先は玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)。
 栗真町屋1工区は整備中で、2工区は四日市港湾事務所が設計を進めている。
 同地区の海岸堤防は整備から50年近く経過しており、クラックや空洞が発生するなど、老朽化が進行している。また、大規模地震の発生時には、液状化により堤体が沈下する可能性もある。
 名港湾空港事務所は、東海・東南海・南海3連動地震を想定して地震動の周期などを検討し、液状化対策が必要な箇所を抽出する。さらに、3連動地震に宮崎県沖の日向灘と南海トラフ沿いの海溝軸を震源域に加えた5連動地震についても照査する方針。
 栗真町屋3工区の延長は636b。1〜3工区の全体延長は2062bとなっている。一部区間は天端高が4・44bで、計画天端高を確保できていない。
 阿漕浦・御殿場工区の延長は3485b。このうち3245bで天端高が不足している。同工区は背後地が住宅となっており、地盤改良に際しては騒音・振動などに配慮して工法を検討する。


提供:建通新聞社