岐阜市は、中心市街地の活性化に向け、「玉宮地区」を土地区画整理手法を活用し開発整備していく意向で、その素案作りに着手した。市は、年度内に同地区内に土地や建物を所有する権利者らの意見などを盛り込んだ計画案を作成し、2013年度からは計画案を基に権利者と勉強会を行い、整備着手を目指す。
玉宮地区(金宝町1・2、西玉宮町1・2、玉宮町1・2、玉森町、羽根町、神田町7・8、金町6・7、長住町3・4)は近年、玉宮通りを中心に商業施設が増加しにぎわいを見せている一方で、空き家や駐車場などへの更地化が増えている。住宅が減少し、土地、建物所有者の高齢化も進み、1981年以前に建築された古い建屋が多く見られる。
このため市は、中心市街地における居住推進を図る意向で、同地区(街区対象面積8・8f)を土地区画整理手法で開発整備する計画。10月24、25日には同地区内の権利者らを対象に説明会を開き、同地区の現状や課題を示し、整備事業への理解を求めた。今後権利者からの意見などを集め、その結果を13年1月に住民に説明する予定で、年度内には住民意見を盛り込んだ整備計画を立案する。事業計画案作成協力はアール・アイ・エー名古屋支社(名古屋市中村区)が担当している。
提供:建通新聞社