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建通新聞社
2012/11/13

【大阪】大阪府都市計画審議会 彩都東部区画整理からのUR撤退 継続求める意見採用せず URは「可能な協力」を強調

大阪府都市計画審議会は8日、UR都市機構が、北部大阪都市計画事業国際文化公園(彩都)都市特定土地区画整理事業の施行規程を変更し、東部地区を施行範囲から外す手続きを進めていることに対する「事業継続要望」を審議したが、「この意見書を事業変更の都市計画手続きに反映させる必要はない」と判断した。UR側は審議会で、「可能な協力はするが、事業主体とはならない」と、区画整理からの撤退意向をあらためて明確にした。
 彩都(箕面市、茨木市)の都市特定土地区画整理事業は現在、UR都市機構が事業主体となり、西部、中部、東部の約742・6fを造成。約5万人の人口とする計画となっている。施行規程の変更は、このうちの「東部工区」(茨木市、約367・5f)を施行範囲から外し、西部・中部工区のみ、施行面積約371・1f、計画人口約2万人の区画整理事業とするもの。事業費は現在の約2782億円から1488億円に半減する。また、施行規程の変更では、西部・中部工区の事業期間を、現在の「2013年3月31日まで」から、「19年3月31日まで」に延伸することも盛り込んでいる。
 変更計画を縦覧したところ、3人から意見書が出され、いずれも事業の継続を求めた。この意見を採択すれば、URに計画修正を命令することができるが、審議会はこれを不採択としたため、変更計画がそのまま認可される見通しとなった。
 彩都東部地区では現在、URも参加する検討会で、今後の方向性が話し合われている。「可能な協力」として取り組むURの事業協力者探しが今後の進展への鍵となりそうだ。