日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/13
【茨城】日本ハムが新工場棟を建設 筑西市の茨城工場に
ハム・ソーセージ製造大手の日本ハム鰍フグループ会社、日本ハムファクトリー梶i本社・静岡県吉田町、原田稔千社長)はこのほど、筑西市の茨城工場に新工場棟を建設すると発表した。概要では、規模がS造3階建て延べ2万1600u。来年3月に着工し、2014年4月の竣工を目指す。施工業者は非公表で、投資額は約70億円。
茨城工場(筑西市みどり町2−1−1、江木英樹工場長)は、日本ハム活城工場として1963年に操業開始。当初はA棟とB棟で構成されていたが、2000年に太陽光発電や氷蓄熱空調システムを備えたC棟を新設。
今回はそのうちB棟を建て替えて、日本では未導入の最新の連続生産ラインを導入し、より高品質な商品の大量生産を図る。また、茨城工場を基幹工場として位置付け、設備を充実させて、大震災などの災害時でも事業継続を可能にさせるとしている。
新B棟の規模はS造3階建て延べ2万1600uで、生産能力は年間1万5000t。フランクフルトソーセージやプレスハムなどの業務用商品を製造する。そのほか、工場の燃料は従来の重油・液化石油ガスの併用から液化天然ガスに切り替える。
来年3月に着工して、翌年4月の操業開始を予定。新工場棟の稼動後は、同工場全体の生産量が現在の年間3万6000tから4万2000tに増加。同社全体の約4割が茨城工場で生産されることになるという。
日本ハムは10月、事業の効率化と生産性の向上のために4工場(茨城、小野、兵庫、徳島)をグループ会社の日本ハムファクトリー鰍ノ相続。その事業革新の一環として、今回の新工場棟が計画された。