北海道建設新聞社
2012/11/09
【群馬】来年度発注も視野に−太田市新市民会館建設
(仮称)新市民会館の建設へ向け準備を進めている太田市は、総合的な検討を行うため、当初予定していた発注時期である1月から来年度へずらすことを検討していることを明らかにした。同事業は、九合行政センターの南側の敷地約1万2000uにRC造およびS造地上4階地下1階建て、延べ床面積約6800uの規模で建設を予定しており、収容人数1500人の大ホールなどを設置する。基本設計および実施設計は香山壽夫建築研究所(東京都文京区)に委託しており、2月末の成果品納入を予定している。当初の予定では4分割での工事発注を見込んでおり、現段階ではこの方針のまま進めていく見通し。
(仮称)太田市民会館建設事業は当初の発注予定では、来年1月に一般競争入札により建築主体、電気、衛生、空調の4分割での発注となる見通しだったが、設計の進捗と議会とのやりとりの中で、工期などの面で総合的な見直しが必要となったため、現在は内部で検討を進めている段階。年内には結論を出す考えではいるものの、見直しの期間が長くなる場合は、新年度になってからの発注となる可能性も出てきた。
同施設は、飯塚町地内にある九合行政センター南側(A=1万2000u)に建設を予定しており、基本設計の段階ではRC造一部S造、地上4階地下1階建て、延べ床面積約6800uとなる見通し。内部構造は、1500席の客席を備えた大ホールをメーンに、音響に配慮したスタジオ(延べ床面積約250u)や会議などに使用する多目的室が2室、楽屋5室などの設置を計画している。このほかにも既存の公営駐車場のほかに、九合行政センターと共用する駐車場を整備する見通しで、2015年7月の完成を予定している。基本設計に続いて、実施設計も12年2月までを工期に香山壽夫建築研究所(東京都文京区)に委託している。
同事業は、13年度から15年までの3年間の実施事業をまとめた新生太田総合計画第7次実施計画へ重点事業の1つに挙げられており、合併特例債活用計画事業として13年〜14年度の2カ年の事業費として33億208万8000円を試算している。13〜14年で本体建設工事を、14年度に外構工事をそれぞれ行う計画としている。
同施設は、旧市民会館に変わる新たな芸術文化活動の拠点として芸術文化の振興を図るために計画。市は東日本大震災の影響で、学校施設の耐震化を優先することとなったため、事業を凍結していたが、学校の耐震化が一区切りついたため本年度から事業を進めている。