日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/09
【茨城】旧井筒屋の運営者公募 周辺と一体的に整備 笠間市
笠間市まちづくり推進課は、旧井筒屋旅館本館(笠間987)周辺の整備に向け、旧井筒屋再生整備事業にかかわる運営者の公募を開始した。本館の景観を保存し、宿泊施設としての機能をもたせることが前提となる。事業の開始は決定後2年以内とし、事業運営期間は5年ごとに市と調整して更新する。選定委員会は12月中旬に開催する予定。
この事業は、東日本大震災で廃業した旧井筒屋旅館本館の建物を保存し、周辺を整備することで笠間稲荷一体のまちづくり再生に取り組むもの。
市3カ年実施計画(2012年度〜2014年度)では、景観などを整備する「市街地活性化推進事業」(3カ年事業費1950万円)や、門前通りを整備する「笠間稲荷門前通りまちづくり推進事業」(2カ年事業費3億円)などを盛り込んでおり、これらの事業と連携して進めていくことになる。
応募資格は特になし。未活用の建物は市が取り壊すが、事業運営にあたり新たな整備が必要となる場合は事業者が行うこととする。
事業対象地の面積は4707・33u(商業地域)。建物の規模は、本館がW造瓦葺3階建て685・94u。このほか、S造3階建て862・21uの旅館などがある。
申請書類は12月10日まで受け付ける。受付方法は郵送もしくは持参。
問い合わせや提出先は、市まちづくり推進課(電話0296―77―1101、内線508)。