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北海道建設新聞社
2012/11/07

【群馬】来年度から新鏑川橋始動−寺尾藤岡線バイパス

 県藤岡土木事務所は、主要地方道寺尾藤岡バイパス整備事業の大型構造物である(仮称)新鏑川橋橋梁について、順調に進めば来年度の渇水期にも下部工事に着手したい考えだ。同橋梁は橋長L430m、W14・5mクラスの長大橋で計画されており、県内屈指の大型工事となる。現在は、簡易公募型プロポーザル方式で詳細設計者の選定作業を進めており、近く正式に委託業者が決定となる見通し。本年度はこのほか、(仮称)新鏑川橋橋梁までの取り付け道路詳細設計も進める。

 (仮称)新鏑川橋橋梁は、主要地方道寺尾藤岡線バイパスのうち、一級河川鏑川と同鮎川合流部の直下流に架かる。藤岡都市計画道路中上大塚線へとアクセスする重要な構造物として整備が計画されている。昨年度に簡易公募型プロポーザル方式で予備設計業務を建設技術研究所関東事務所(さいたま市浦和区)に委託している。
 本年度は、詳細設計業務を同じく簡易公募型プロポーザル方式で委託する計画で、現在は選定作業を進めている段階。また、7日には橋梁までの取り付け道路詳細設計業務の指名競争入札も執行する。いずれも年度内に成果をまとめあげ、橋梁の詳細設計に関しては国と協議を行っていく。
 このほか、早ければ年度末にも用地測量業務を委託したい考えだ。
 順調なら来年度から用地買収に取りかかり、渇水期となる11月にも橋梁の下部工事の着工を目指す。
 同事務所は「鏑川と鮎川の合流部直下流で橋脚の位置などが非常に難しい。コスト縮減と工期短縮の両立を実現したい」と話している。
 主要地方道寺尾藤岡線バイパスは、高崎市根小屋町の現道から、高崎都市計画道路山名木部学校通り線、一般県道金井倉賀野停車場線を経由し、(仮称)新鏑川橋橋梁により鏑川を渡河して、藤岡都市計画道路中上大塚線へと至る全体延長L約2700mで計画。
 高崎市と藤岡市の連携強化、交流促進、高速道路、公共交通機関へのアクセス強化のほか、大学や病院、商工業施設などの利便性向上、渋滞緩和による沿線環境の改善を図るため建設する。昨年度から補助事業化しており、2020年度での完成を目指す。総事業費には65億4300万円、うち藤岡分は37億4300万円を見込んでいる。