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日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/07

【茨城】古河境バイパス事業化を 国道354号促進協

 県内の9市1町(古河市、境町、坂東市、常総市、つくばみらい市、つくば市、土浦市、かすみがうら市、行方市、鉾田市)の首長と議長で構成される国道354号整備促進協議会(会長・中川清土浦市長)は2日、県庁の小野寺誠一県土木部長を訪問。境岩井バイパス(境町〜坂東市)や谷田部東拡幅(つくば市)、汲上地区拡幅(鉾田市)など国道354号にかかわる6区間の整備促進を求めた。また古河市と境町にまたがる(仮)古河境バイパス整備の事業化を要望した。
 鉾田市と群馬県高崎市を結ぶ国道354号は、県南部地域を横断し、海岸部と内陸部の交流や道路沿線各都市間の発展に寄与する主要幹線道路で、地域と密着した利便性の高い道路。
 大蔵バイパス(鉾田市)や土浦バイパス(土浦市)などの開通に続き、ことし4月には鹿行大橋を含む北浦バイパス(鉾田市〜行方市)が供用。現在は境岩井バイパスなどの整備が進められている。
 だが、まだ幅員の狭い箇所、バイパスや歩道整備など必要な箇所が残されていることから、同協議会が要望活動を実施。
 県庁を訪れた一行は、小野寺土木部長に面会。中川会長を中心に、事業着手区間6カ所の早期完成と新規事業化1カ所について特段の配慮を求めた。
 県側はこれを受けて、要望箇所ごとに進捗状況を説明。続いて、各市の首長や市議会議長、県議会議員が意見を述べ、整備促進を要望した。
 このうち、つくば市の飯岡宏之市議会議長が谷田部東拡幅の優先区間における用地買収の進捗を質問し、県側が「現時点で9%」と答えた。
 会の最後には、小野寺県土木部長が「今後も着実に整備を進めていきたい」とした上で、用地買収や旧道部分の移管などに対する協力を求めた。
 なお県側の説明によると、境岩井バイパスは、延長6・3qのうち、県道結城野田線から県道若境線までの2qを優先区間とし、用地買収、工事を推進中。圏央道整備に合わせ、工事を進めてきたい考え。
 岩井バイパスは延長3・6qのうち、西側区間1・3qを坂東市が合併特例債で整備しており、本年度中に開通の予定。県もこれに合わせ、同区間の入口と出口を整備中。このほかの2・3qは用地買収が99%終了しており、工事を進めていく。
 谷田部バイパスは、県道つくば真岡線〜新都市中央通り線までの延長2・1qにおけるバイパス4車線化を進めており、本年度内にバイパスを供用開始する予定。
 谷田部東拡幅は、学園西大通り〜学園東大通り大角豆交差点までの2・5qを4車線化するもの。渋滞箇所となっている大角豆交差点の400m区間をを優先整備区間とし、用地買収を進めている。
 土浦バイパスは、木田余跨線橋から現道を離れ、土浦市手野町で現道に戻る延長3・98qのバイパス4車線化事業。一部暫定2車線区間を含め、供用している。本年度は、暫定2車線区間で未整備となっている歩道などの整備を進めながら、4車線化に向けて関係機関と協議を進めている。
 汲上地区拡幅(延長560m)は、用地買収が終了した中央付近の170m区間は工事を進めており、本年度末の供用を予定。今後も残用地の確保に努め、16年度の事業完了を目指す。