岐阜県は、「情報科学芸術大学院大学」(IAMAS)の校舎移転のため、移転先の大垣市内のソフトピアジャパンセンタービルとワークショップ24に必要な改修を行う。建築の発注は、ソフトピアジャパンとワークショップ24それぞれで、早ければ年内にも総合評価落札方式による一般競争を公告する。
県は、同事業費として2012年度は当初予算に改修工事費として720万円(債務負担行為限度額2億3300万円設定)を確保しているが、繰り越して実際の工事は13年度から着手することになる見込みだ。
計画では、12階建てのソフトピアジャパンセンタービルで2〜5階を活用するほか、10階建てのワークショップ24で1・3・5階を活用する。ソフトピアジャパンセンタービルでは、2階の一部に事務局や学長室、会議室を設けるほか、3階に特殊(音響・映像など)教室など、4階にプロジェクト研究室など、5階にスタジオ(演習室)などを配置する。所在地は大垣市加賀野4ノ1ノ7。一方、ワークショップ24では、1階に図書館とプロトタイピング室、木・金工室など、3階の一部に講義室など、5階に教員室や学生室などを設ける計画だ。所在地は大垣市今宿6ノ52ノ18。改修の建築工事設計はVAN建築設計室(大垣市)、設備工事の設計は廣建築設備設計(岐阜市)が担当して完了している。
IAMASの現校舎は1967年までに建築された「旧大垣第一女子高等学校校舎」を改修利用しているもの。耐震性が低いため、早期の対策が求められていたが、これら耐震問題の解消とソフトピアジャパンプロジェクトで結び付く両者の一体性を強化し、より一層の産業振興を図るため、両施設に必要な改修整備を行った上で校舎機能を移転することにした。
ワークショップ24は、県住宅供給公社が整備し、所有していたが、12年8月から県が所有する施設となった。
提供:建通新聞社