建通新聞社四国
2012/10/30
【香川】高松市こども未来館等 久米・市原で基本設計
高松市は、こども未来館、平和祈念館、男女共同参画センターの3施設を一体的に整備する建築の基本設計をプロポーザル方式で選定し、久米設計・市原建築設計事務所共同企業体に、展示設計を丹青社にそれぞれ決定した。委託期間は基本設計が2013年3月22日まで、展示設計は13年9月20日まで。建築設計は基本設計完了後、随意契約で引き続き実施設計に移行する。
施設規模は6階建て延べ6000平方bていど。旧市民文化センター跡地に建設する。1階が市民交流広場、2階が図書館、3・4階に子育てプラザ、4・5階に科学体験館、5階に平和祈念館、6階に男女共同参画センターが設置される。今後の整備スケジュールは10月から13カ月間をかけて建築の基本・実施設計と展示設計を実施。14年度早々に着工し、15年度末から16年度当初の開館を目指す。場所は松島町一丁目。
基本構想で示されている各施設のゾーン設定や機能、構成は施設全体でバリアフリー化を図るとともに、太陽光発電や雨水利用など環境に配慮。
こども未来館の基本構想は「子供を中心として幅広い世代の人々が交流できる」を基本理念とし、@子育て支援ゾーンA図書館ゾーンB科学体験ゾーンC市民交流ゾーン−の施設構成からなる。
子育て支援ゾーンでは遊びコーナー、親子ラウンジ、子育て相談コーナー、情報コーナーなどを整備。図書館ゾーンでは図書機能のほか絵本や読み聞かせコーナーを設置。科学体験ゾーンでは、プラネタリウムを設置するとともに科学展示・実験コーナーなどを設置。市民交流ゾーンでは、施設のエントランスとして様々なイベントや催しの場、情報発信コーナーのほか元プロ野球選手の中西太記念コーナーなどを設ける。想定延べ面積は4500平方b〜5000平方b。
男女共同参画センターの基本構想は、学習研修や情報収集・提供、活動交流などを継続するとともに、相談機能を拡充させ市民、市民団体、事業所などとの協働により、幅広い人々が参画・交流できる機能を備える。
施設構成は@学習研修ゾーンA活動交流ゾーンB情報収集・提供ゾーンC相談ゾーン−からなり、学習研修ゾーンでは各種セミナーや講演会などが開ける講座室や託児コーナーを整備する。活動交流ゾーンでは各種団体やグループなどの活動を支援するワーキングルームなどを整備。情報収集・提供ゾーンでは本やビデオを取り揃え閲覧や貸し出しをするとともに、幅広い世代の人々が交流できる場も整備する。相談ゾーンでは相談室や相談者待合室を整備する。
想定する延べ床面積は1000平方b。 錦町の既存施設(鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ1891平方b)は、新施設完成後に解体する。
平和祈念館は、旧施設機能を新たに再整備する。
また、市民文化センター別館跡地には桜町にある夜間急病診療所を移転整備するとともに、高松市医師会の医師会館(現在、天神前)を誘致し整備も同時期に行う。別館跡に建設を計画している新施設は、1階に夜間急病診療所、2階以上に同医師会と医師会が運営する看護専門学校が入居予定。規模は5階建て延べ約4000平方b程度を見込む。