建通新聞社四国
2012/10/30
【徳島】徳島市都計審 新町西再開発が都計決定
第107回徳島市都市計画審議会が26日に市役所内で開かれ(写真)、「新町西地区再開発事業」の都市計画決定(市決定)など3議案を審議し、委員の賛成多数でこれらを了承した。審議会の答申を受けて、今後は早期の調査測量や資金計画作成、新ホールの基本設計などの着手のほか、地元地権者らで組織する再開発準備組合でも権利者の合意形成を踏まえ再開発事業計画案の作成などが図られるなど、事業化へ向けた準備が本格的に進められることになった。
同再開発計画(市決定)は、西船場町1丁目、新町橋1・2丁目、西新町1丁目、西大工町1丁目の各一部約1・8fを施行区域とする第一種市街地再開発事業として整備を計画するもの。概算事業費は約154億円(工事費約104億円)。街区を2つに分け、街区1(川側)に川の駅の船着き場や商業施設と住宅、街区2(山側)にホールなどの公共公益施設や商業施設を配置し、敷地内に自由通路などを設け連絡させる。
公共施設の配置と規模は、道路で幹線道路(都市計画道路)の新町橘通線、区画道路の市道3線があり、これらのうち市道00253号線(延長約55b、幅員5b)を幅員8bに拡幅整備する計画。建築物の整備では、街区1の商業施設・住宅で建築面積約1300平方b、延べ面積約4300平方bのほか、街区2の公共公益施設(約1500席の大ホールと約300席の小ホールで構成する新ホールなどを設ける)・商業施設で建築面積約6400平方b、延べ面積約1万6200平方bを見込む。
今後のスケジュールとしては、2012年度内に事業計画の作成、13年度に事業認可と本組合の設立、さらには権利変換計画の作成などを図り、これらの認可を14年度に受けて同年度中に既設建物を解体する。15年度から再開発施設の建築に着手し、16年度内の竣工を目指すことにしている。