岐阜県警察本部は、警察施設の耐震改修事業を進めており、各務原警察署などの耐震補強工事の実施設計を建築計画研究所(本巣市)らに委託した。委託期間は2013年1月末ごろまでの予定だ。
今回耐震補強工事に向けた実施設計を委託したのは、各務原警察署本館棟(各務原市蘇原中央町2ノ1ノ3)は建築計画研究所が担当するほか、岐阜羽島警察署本館棟(岐阜市柳津町梅松3ノ108)をノア研究室(岐阜市)、揖斐警察署本館棟(揖斐郡揖斐町上南方4ノ5)を大幸建築設計事務所(岐阜市)が担当。警察署は24時間体制で稼働するため、建物内部での工事は行わずすべて外付けのブレースによる補強となる。工事発注は13年度以降となる見込みだ。
対象施設の概要としては、各務原警察署本館棟は1977年に建築された鉄筋コンクリート造3階建て延べ1360平方bの施設で、補強計画は協和設計事務所(岐阜市)が担当した。岐阜羽島警察署本館棟は73年に建築された鉄筋コンクリート造4階建て延べ1493平方bの施設で、補強計画は山田建築事務所(岐阜市)が担当した。揖斐警察署本館棟は74年に建築された鉄筋コンクリート造3階建て延べ1240平方bの施設で、司設計(岐阜市)が担当した。
県警本部では、このほかに耐震診断が未実施だった「岐阜中警察署別館棟」など9施設の耐震診断を実施しており、この結果を基に対策の検討を進めている。耐震診断の結果は明らかにされていないが、おおむね半分の施設は耐震性が確保されているものと見られる。
耐震診断の対象となった施設は次の通り。
▽岐阜中警察署別館棟=76年建築、鉄筋コンクリート造2階建て延べ357平方b▽岐阜羽島警察署道場棟=73年建築、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建て延べ457平方b▽警察車両整備センター=74年建築。鉄骨造平屋一部2階建て延べ604平方b▽養老警察署道場棟=80年建築、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建て延べ315平方b▽大垣警察署道場棟=70年建築、鉄筋コンクリート造2階建て延べ601平方b▽北方警察署道場棟=79年建築、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建て延べ397平方b▽各務原警察署道場棟=77年建築、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建て延べ414平方b▽加茂警察署道場棟=78年建築、鉄筋コンクリート造2階建て延べ426平方b▽高山警察署道場棟=68年建築、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建て延べ505平方b
提供:建通新聞社