建通新聞社四国
2012/10/26
【高知】高知市13年度予算 投資的経費が38・3%増
高知市は、2013年度予算編成方針を明らかにした。一般会計概算要求基準額の総額は1398億円で、前年度当初比より38億円、率にして2・8%の増。このうち投資的経費は113億円で、同比31億円、38・3%の増となっている。これは避難路や避難施設の整備、学校施設の耐震化など南海地震対策の推進を積極的に図るためとしている。
13年度予算編成の基本的な考え方として、公債費の高止まりや扶養費の増加が続き、新財政再建プランでは13年度は39億円の収支不足が見込まれる中、財政健全化に向けて収支改善策に取り組むとともに、南海地震対策を最重点に置き、地域や市民生活に密着した社会資本整備にも留意しながら、高知市総合計画第1次実施計画に登載した施策・実施事業を着実に推進するための予算を確保するとしている。
投資的経費のうち、南海地震対策を推進するための津波避難路や避難タワー整備には10億円、学校施設の耐震補強に4億5100万円など。また、県と合同で整備する新図書館整備には15億円、長浜への移転を計画しているクリーンセンター整備には1億8000万円を盛り込んでいる。また道路整備については、前年度予算額をベースとする。12年度当初予算における道路新設改良費は8億9420万円、都市計画道路を整備する街路事業費は6億6000万円となっている。
今後は、11月12日を予算見積書提出期限とし、11月下旬に予算要求概要を公表する。12月上旬には国の地方財政対策による一般財源の動向により、政策経費予算要求追加指示を行い、年内に正式要求を提出する。その後年末から年明けにかけ課長・部長査定を進めた後、2月上旬に市長査定に入り、2月中〜下旬に当初予算案が確定する。