名古屋市住宅都市局は、東部地域療育センターの整備に向けて敷地の造成工事を2013年度第1四半期に発注する予定だ。建物の建設工事は、公募で選定された社会福祉法人名古屋キリスト教社会館(南区三吉町6ノ17)が一般競争入札で発注する。
東部地域療育センターは、千種区の旧身体障害者更生援護施設「緑風荘」の敷地の一部に新設する計画。所在地は千種区猫洞通1ノ15。敷地内には既存の建物が残っており、この解体工事は現在契約の手続き中。12年度末までに取り壊しを完了する予定となっている。その後、敷地の造成工事を発注する予定。
造成の面積は0・42f程度となる見込み。測量、地質調査、造成設計は興栄コンサルタント名古屋支店(名古屋市東区)が担当している。
建物の建設については、子ども青少年局が11年度に同センターの整備・運営法人として公募・選定した社会福祉法人名古屋キリスト教社会館が行う。同法人は13年度に建設工事の一般競争入札を公告する。
法人が新たに建設する建物は床面積約1750平方b程度となる見込み。建物内には、屋内プール(温水プール)、診療室(小児科、整形外科、耳鼻咽喉科、精神科)、訓練室(理学療法室、作業療法室、言語療法室)、検査判定室(レントゲン室、脳波検査室、聴力検査室、心理判定室)、療育グループ室、利用者駐車場などを設ける。開設は14年4月を予定している。
地域療育センターは、障害のある児童や、その疑いのある児童の障害を早期発見して軽減するため、相談から医療・訓練など一貫した療育を身近な地域で実施する拠点。児童福祉センター内にある中央のほか、北部・南部・西部がすでに整備済み。今回の東部が完成すれば、計画していたすべてのセンターが設置されることになる。
提供:建通新聞社