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建通新聞社(中部)
2012/10/25

【岐阜】県 予算編成方針 依然厳しい財政状況

 岐阜県は、2013年度当初予算編成方針を明らかにした。今後の行財政運営については、構造的な財源不足が解消される見込みとなってはいるが、依然として厳しい財政状況にあるため、引き続き事務事業見直しなど絶えず行財政改革の努力を行い、持続的な財政構造を構築すべく、節度ある財政運営に努め、財政規律を順守する必要があるとしている。また、13年1月に任期満了に伴う知事選が予定されていることから骨格的予算編成となることが見込まれる。
 基本的な予算要求の考え方としては、「持続可能な財政運営に向けた財政規律の遵守」と「当面する重要な政策課題に的確に対応すること」としている。
 具体的な予算編成のポイントとしては、@予算要求基準の遵守A重要政策事業について(当面する重要な政策課題に対応する新規事業は、各部局ごとに示された一般財源総額を超えて要求できる・原則ソフト事業対象)Bスクラップアンドビルドの徹底(事業の固定化を防止し、新陳代謝を促進するため原則1所属1以上の事業についてスクラップアンドビルドを行う)C周期事業の取り扱いD基金事業の取り扱いE国庫補助事業等の受け入れの精査F過去の予算の前倒し効果の反映G「予算の使い切り」廃絶に向けた取組の徹底H特別会計、企業会計について(各会計の運営状況を勘案しつつ、税負担の妥当性などについて再検証する)I債務負担行為の適正な運用J予算編成過程の公開について(事業の目的や取り組みにの評価などを定量的に十分整理して予算要求する)−とした。
 政策予算の中の個別調整経費の予算要求基準としては、「公共枠」「県単枠」「森林整備特別事業」「学校建設事業」「単独交通安全整備事業」「私学振興補助金」「スポーツ振興事業」については、今後の予算編成過程において所要額の検討を行うとしている。また、県費1千万円以上の投資的経費については、可能な限り圧縮して要求することや新たな施設整備の着手の際には事業規模やランニングコストの多寡、他県の整備状況など必要性を十分精査したうえで要求することを求めている。

提供:建通新聞社