三菱地所(本社・東京都千代田区大手町1ノ6ノ1)は、JR名古屋駅前の大名古屋ビルなどを建て替える「名駅三丁目計画(仮称)」の施工者に清水建設(東京都港区)を内定した。既存ビルの解体工事は同社で着手し、2014年6月末の完了を予定。新築については、計画の細部を詰め、正式契約を結ぶ。着工は13年春を想定。15年秋の完成を目指している。
新ビルの計画規模は、地下4階地上34階建てで、高さ約180b。延べ床面積は約15万平方b。構造は地下部分が鉄骨鉄筋コンクリート造、地上部分は鉄骨造としている。内部は事務所が約9万5000平方b、飲食店などが約2万3000平方b、小売りなどの店舗が約7000平方b。駐車場は収容台数約330台分を確保する。
既存の大名古屋ビルは鉄骨鉄筋コンクリート造地下4階地上12階建て塔屋3階付き延べ約7万6000平方bで、1962年の竣工(63年、65年に増築)。同時に取り壊すロイヤルパークイン名古屋は鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート造地下1階地上10階建て塔屋1階付き延べ約1万3900平方b(83年竣工)となっている。解体面積は地下街や立体駐車場を合わせ約9万平方b。
設計は三菱地所設計(東京都千代田区)が担当している。
事業予定地は名古屋市中村区名駅3ノ28ノ12ほか。敷地面積は約9150平方b。名古屋駅前の顔となる建築物でもあり、新ビルのデザインも注目される。
提供:建通新聞社