愛知県東三河農林水産事務所は、「県営平山池地区土地改良事業(防災ダム)」で、調査測量設計に着手した。業務は2013年3月23日までの期間で若鈴コンサルタンツ(名古屋市西区)に委託した。事業は13年度から着工し、15年度の完了を目指す。
対象地区は豊橋市中原町。同地区は東海地震の防災対策強化地域に指定されているが、基礎地盤の液状化により、区域内にある堰堤の耐震性が不足している。また、同堰堤の洪水吐は計画洪水量に対して排水能力が不足している。このほか、取水施設は老朽化により機能が低下しており、ため池の水管理に支障をきたしている。このため、これらの施設の一体的な改修工事を実施する。
工事計画では、堰堤改修工として、上流側法面のコンクリート張ブロック工(1926平方b)、下流側法面の張芝工(66平方b)。漏水防止工として、上流側を前刃金工法で整備する。堤長は約150b。また、取水施設改修工として、塩ビ管とヒューム管(口径250_〜800_)を約20b整備する。
今後のスケジュールとしては、12年度中に測量設計などを完了し、13年度に堰堤工・取水施設工、14年度に洪水吐工にそれぞれ着手し、15年度の事業完了を目指す。総事業費は約2億1000万円。
提供:建通新聞社