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建通新聞社四国
2012/10/12

【徳島】阿波市新庁舎等建設 発注方法など年内に決定

阿波市は、市場町切幡字古田に整備する新庁舎および交流防災拠点施設建設を2013年3月までに発注するため、両施設を分割するといった発注方法や、入札方法などの検討を進めている。10月1日付けで更新した発注見通しでは、1件の工事として盛り込んでいるが、12月までには方向性を決定する考えだ。実施設計は13年1月末の履行期限でアール・アイ・エー(大阪市)で進めている。完成予定は15年3月。
 基本設計段階では、両施設の施設規模は庁舎棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ約9500平方b、交流防災拠点施設棟が鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て延べ約4000平方b。ともに免震構造を採用するほか、自家発電設備を設置する計画。
 庁舎棟は、1・2階に利用頻度が高い窓口部門、3階に会議室をそれぞれ集約し、効率性と利便性を高めるほか、中央部には自然採光や自然通風を活かした3層の吹き抜け空間を設ける。
 一方、交流防災拠点施設棟は、1・2階に多目的ホールや市民ギャラリー、市民交流スペース、研修室などの市民交流機能と市民協働機能を集約するほか、3階には食堂を配置する。多目的ホールは1階部分が可動席、2階部分が固定席とし、座席数は約600席。1階の可動席は収納でき、災害時には支援物資の集配所や救援部隊の活動場所としての機能も担う。
 環境面では、50`hの容量の太陽光発電設備の設置や吹き抜け空間を利用した自然通風・換気、吹き抜け上部の高窓などからの採光など、自然エネルギーを積極的に利用するほか、人感センサーを搭載したLED電灯の採用や雨水利用設備の設置など省エネ・省資源・省CO2を図る。