トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(静岡)
2012/10/12

【静岡】今後の都市づくりの目標示す―県が都市計画区域マスタープラン策定方針で

 静岡県は、今後の県内の都市づくりの視点となる「県都市計画区域マスタープラン策定方針」の策定に乗り出した。11日、県庁内で検討委員会(委員長・小林重敬東京都市大学教授)の初会合を開き、「静岡県にふさわしい集約型の都市づくり」など今後30〜40年後を見据えた都市づくりの目標を原案として提示し、県の役割や静岡型集約型都市構造、将来像の実現に向けた都市政策、都市計画区域再編の在り方などの検討を開始した。検討委員会での議論を2012年度末までに終え、13年度に県民意見の募集・反映や都市計画審議会での審議を行って策定方針をまとめる。
 都市計画区域マスタープランは、@県の都市づくりの基本的な考え方A将来都市像の実現に向けた都市計画制度の運用・活用の方針B都市基本計画・都市計画区域マスタープラン策定マニュアル―で構成する。都市計画法の改正を受け、県が02年に現行の策定指針を策定してから10年が経過し、少子高齢化や地方分権が進展。また、東日本大震災を踏まえた内陸のフロンティアを拓(ひら)く取り組みが動き始めるなど社会経済情勢が大きく変化している。そこで、現行の計画を見直し、市町が実際の都市づくりを進める際の参考となる新たな方針を定める。
 県が初会合で提示した原案では、都市づくりの基本理念を「一人一人の力で未来の世代に静岡県の魅力を継承する都市づくり」とし、これを実現するための大目標として「静岡県の魅力を活(い)かす都市づくり〜静岡県にふさわしい集約型の都市づくり」を掲げた。
 具体的な目標を、▽多様な主体の参画(みんなで取り組む都市づくり)▽安全・安心な社会(安全で安心できる都市づくり)▽安定した経済(豊かさを生み出す都市づくり)▽交流と連携(人やものがつながる都市づくり)▽環境負荷の低減(自然と共生する都市づくり)―とする。
(2012/10/12)
建通新聞社 静岡支社