国土交通省四日市港湾事務所は、「津松阪港地区(阿漕浦・御殿場)施工検討」をポートコンサルタント(本社・東京都文京区)に委託した。工期は2013年3月22日まで。海岸堤防の嵩上げ工法について、2012年度に整備方策案を策定し、13年度以降の工事に備える。
整備対象となる阿漕浦・御殿場工区は、津市の岩田川河口付近の阿漕浦海浜公園から御殿場海岸を経て、相川河口部までの延長3485b。1953年以降に順次建設された3面張り形式の護岸で、天端高は4・9〜5・9b、天端幅は4〜8b。整備後40年以上が経過し、老朽化や地盤沈下などで高さ不足が生じているため、全体的に堤防を嵩上げすることとし、11年度に新規地区として事業化された。
計画策定に当たっては、「津松阪港地区(阿漕浦・御殿場)整備方策検討委員会」を発足させ、8月に第1回会議を行い、複数の嵩上げ工法について協議を始めた。今後会議を行い、地域の意見も反映させながら、12年度内に整備方策案をまとめる。
計画案では、延長3485bのうち、河口部で高さ6bを確保している区間があり、同区間を除く 延長3245bを対象に堤防を高さ6bに嵩上げし、地震や津波などから海岸地域の安全を確保する。
提供:建通新聞社