一般社団法人全国建設業協会傘下の「2012年度関東甲信越地方ブロック会議」が4日、東京・大手町の経団連会館で開かれ、全建や関東甲信越地方1都9県の建設業協会幹部、国土交通省及び各都県の県土整備部(土木部)幹部らが出席した。 この日の会議では、業界サイドから、@安全・安心の確保と地域の活性化に資する社会資本整備の計画的な推進(発表県・栃木)A地域建設業者の再生・発展に向けた総合的な対策(同・神奈川)B自然災害発生時における速やかな応急対策及び本復旧に向けた取り組みの迅速化に資する仕組みづくり(同・千葉)C設計変更審査会の協議・審議を経た追加・変更契約(同・山梨)D公契連モデルの改正(同・長野)E公共工事設計労務単価の改善(同・新潟)F建設技術者問題(同・群馬)――についての7項目を要望。
また、東日本大震災における被災地の本格復興とともに、国全体の自律的な景気回復とデフレ脱却に不可欠な公共事業を中心とした2012年度補正予算の早期編成、13年度予算において、日本再生の基盤となる地域経済の活性化に向けた公共事業予算の増額確保をはじめ、全国各地で頻発する地震・豪雨等の自然災害に対し、国民が安心・安全に暮らせる強靭な国土づくりに向けた社会資本整備の計画的な推進、大震災を教訓としたより迅速・機能的な災害対応体制の整備に加え、その体制における地域建設業の位置付けの明確化、建設業が永続的に健全な発展を遂げるために必要な枠組みの早期確立、将来的にも地域を支え得る足腰の強い建設産業の構築に向けて、技術者や技能労働者の確保・育成による現場の施工力の再生等を実現する「建設産業の再生と発展のための方策2012」の早期・具体的な実行を図ることなど、6項目からなる決議を満場一致で採択。全国建設業協会を通じて関係機関に強く要望し、理解と協力のもとでの早期実現を願うこととした。