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建通新聞社(中部)
2012/10/05

【三重】津建設事務所 田中川水門ほか耐震照査着手

 三重県津建設事務所は、「田中川防潮水門ほか1施設河川施設耐震性能照査」業務を進めている。同事務所管内の田中川と横川の防潮水門について、地震発生時の津波に対して水門などの機能が維持できるように、レベル2地震動を前提とした耐震性能の照査を行う。調査担当は、いであ名古屋支店(名古屋市港区)。調査工期は150日。
 対象施設は2カ所で、このうち田中川防潮水門は津市河芸町上野の田中川河口部に位置しており、主門扉は、ローラーゲート(鋼製)で高さ4・5b、幅15b、2連。左右にある補助門扉は、スライドゲート(鋼製)で高さ2・5b、幅2・5〜2・7b。1979年度建設。同箇所の地質調査は委託済みで、中部ウエルボーリング社三重事務所(津市)が担当している。ボーリング調査は左・右岸で各1カ所。調査工期は70日間。
 一方の横川防潮水門は津市栗真中山町の横川河口部に位置しており、主門扉は、ローラーゲート(鋼製)で高さ4・1b、幅22・5b、1連。左側にある補助門扉は、ローラーゲート(ステンレス製)で高さ3b、幅3・5b。2001年度建設。
 耐震性能照査は、河川構造物の耐震性能照査指針に基づき照査を行い、耐震補強の必要性を検討するためのデータとする。照査データとして、現地踏査や既存資料から対象構造物の建設当時の設計示方書に基づく復元設計を行うほか、土質条件などを整理するための地質調査計画の立案などを行う。
 同事務所管内では、毛無川の排水機場と防潮樋門(津市一身田中野)についても長寿命化の観点で調査を行っている。

提供:建通新聞社