建通新聞社
2012/10/02
【大阪】梅田・ヨドバシカメラの新施設 都市計画を開始 容積率は最高1250%に
大阪・梅田で、ヨドバシカメラの「マルチメディア梅田」(大阪市北区)北側に計画する大型複合商業施設の建設が2013年度にも着工の見通しとなった。大阪市は、「大阪鉄道管理局舎跡地(大深町地区)」地区計画の変更原案と、都市再生特別地区への追加案について、都市計画の縦覧を開始した(10月12日まで)。容積率は最高限度1250%、高さの最高限度は150bに設定する。地上2階レベル高さで建物を周回できる立体歩行者専用通路(デッキ)も設置される。
場所は大阪市北区大深町。ヨドバシカメラ・マルチメディア梅田の北側で、現在駐車場として使用している。敷地面積は約1・72f。土地はヨドバシ開発の所有。地区計画は約2・2f、都市再生特別地区は約2fで設定する。都市計画手続きは12年度末までに完了する見通しのため、来春にも着工できる。
地区計画変更での「土地利用の方針」は、@業務、商業、宿泊、文化・交流などの複合機能A道路、広場空間、歩行者空間などを有機的に接続させ、回遊空間を充実B交通施設の充実、緑化で快適で安全な環境を形成C防災にも配慮したオープンスペースの充実−など。
「地区施設の整備方針」は、@地区北側の既存道路と一体となった道路整備A観光拠点に寄与する公共的な観光バス発着スペースと、広場と一体的な多目的通路(ピロティ)を整備Bみどり豊かな歩行者専用通路、立体歩行者専用通路、立体北東広場の整備C地下多目的広場を地下鉄梅田駅コンコースと接続D地下歩行者専用通路を地区東側に整備するとともに、地下・地上・デッキが重層的に連続した動線を整備−など。
都市再生特別地区による容積率の最高限度は1250%。最低限度500%。建ぺい率の最高限度は80%。高さの最高限度は、高層部で150b。
立体歩行者専用通路は1〜4号(幅員3〜6b)、観光バス発着スペースは3台分、地下多目的広場(約500平方b)、立体北東広場(面積約340平方b)などを設置。デッキには屋根を設け、帰宅困難者対策施設や備蓄倉庫も整備する計画だ。