恵那市は、観光地として有名な「恵那峡」の再整備に取り組む。2014年度から2カ年でどんぐり広場や藤棚広場などを再整備する予定。13年3月をめどに検討委員会がワークショップを開き、計画書(構想)の策定を進めている。順調なら13年度の設計を見込んでいる。
恵那峡は、日本最初のダム式発電所「大井ダム」が作り出す湖景が美しい景勝地。恵那峡県立自然公園にも指定されており、中京圏や全国から年間130万人の観光客が訪れていた時期もある。近年は、恵那市を訪れる観光客は緩やかに増加しているものの、恵那峡に入る観光客は年間50万人程度と停滞している。
過去の観光客誘致策としては、1990年から93年にかけて観光地としての社会資本整備を充実させるため、事業費約18億円をかけて駐車場や公園修景などを整備した「恵那峡ルネッサンス整備事業」を行っている。
今回の再整備は、ルネッサンス事業から約20年が経過し、その時整備した箇所も老朽化するなどしてきたため、これからのニーズに合わせた整備開発を行い観光客誘致を推進するもの。
具体的な整備箇所は、ワークショップで検討中のためまだ明らかでないが、ルネッサンス事業で整備したさざなみ公園(どんぐり広場)や藤棚広場などを中心に、ウッドデッキ化、遊歩道整備、桟橋再整備などが行われる見込み。
ワークショップは全6回の開催を予定しており、4日に第4回目が開かれる。計画書(構想)は大矢コンサルタント(恵那市)が13年3月20日の納期で取りまとめる。
提供:建通新聞社