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建通新聞社四国
2012/09/28

【愛媛】県九島大橋橋脚工を12月公告の見通し

愛媛県は、宇和島市からの受託事業として同市坂下津〜蛤で整備する九島架橋のうち、RC橋脚工を12月に公示する見通し。現時点の見込みでは橋脚2基を1基ずつ分離して発注する可能性が高く、その場合は施工計画審査型総合評価の入札方式を採用する。来年2月議会へ請負議案を上程できるよう進める方針。
 橋脚には来春着工し2014年度末ごろまでの工期となる見通しで、県は9月補正予算案に今工事分事業費として債務負担行為限度額30億9000万円を設定した。一方、宇和島市は架橋本体工事を県へ委託する2015年度までの基本協定締結と架橋本体費用総額70億円(補助分含む)の債務予算を9月議会へ上程している。
 現在、宇和島市が詳細設計を最終的に詰めており数量は流動的だが、概要は張出し式橋脚2基で、1基当たりのコンクリート量は約3500立方b。断面サイズは未確定だが橋脚高は2基とも43・7bで、うち28・5bが海面下となる。基礎は鋼管杭基礎で杭は口径1500_、長さ15〜30bを1基あたり20〜28本打つ。
 橋梁の名称は(仮称)九島大橋。全体概要は橋長468b、幅員5・5(7・25)bの3径間鋼床版箱桁橋で2車線片側幅広路肩(歩道なし)。
 今後の工程としては14年度中に橋台2基を1基ずつ分割発注。同年度に上部工の製作・架設を発注し、上部工は15年度に跨る見通し。橋台は逆T式橋台でコンクリート量は九島側250立方b、坂下津側450立方b、基礎は深礎杭で杭はΦ2500_、長さ6〜10bを想定。橋台の施工期間は6〜8カ月程度を見込む。
 上部工の発注方式は未定だが、架設はフローティングクレーン台船による3ブロックに分けた一括架設を予定している。架設後は電気・舗装・防護柵を県が別途発注する。
 一方、宇和島市は架橋に伴い市道坂下津1号線に接続する取付道路を整備するため用地交渉をスタート。本年度中に大半の用地を取得し13年度から工事着手する方針。九島側は延長350bを新設、坂下津側は全体区間860bのうち現道拡幅420b、新設440bを予定しており、幅員はいずれも7b。坂下津側は14年度中、九島側は架橋事業全体の完了にあわせて15年度中の完成を目指して進めていく。