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建通新聞社四国
2012/09/25

【徳島】横断道吉野川渡河橋 年度内に形式検討着手

 四国横断自動車道の有料区間の整備進捗を図る西日本高速道路(NEXCO西日本)は、(仮称)徳島ジャンクション(JCT)〜(仮称)徳島東インターチェンジ(IC)間で計画されている「吉野川河口を渡河する橋梁」(渡河橋)について、2012年度内に有識者らを交えての形式検討に着手する計画だ。また、同区間内の道路部分についても同年度内に協議用図面をまとめることにしており、国など関係機関との協議を経て、できるだけ早い時期に地元に示していく考えだ。
 20日に同社徳島工事事務所へ同区間の早期整備などの要望(嘆願)活動に訪れた徳島市川内町(旭野町・下別宮町・小松町)の自主防災会代表らに大内浩之所長らが説明した。
 事務所によると、同区間4・2`について、橋梁部分と道路部分でそれぞれ橋梁検討や協議用図面作成などを進めているものの、東日本大震災を受けて示された南海トラフ巨大地震によるルート周辺の津波高想定のほか、今後県で示される浸水深の数値などを反映させ、これらの具体化を図りたいとした。
 このため渡河橋については、6・7bとされた津波高の想定などを反映させ今後橋梁の検討業務を進め、順調なら年内をめどに外部の有識者を交え形式の検討に着手する考え。そのころにはたたき台として複数案用意することにしている。
 渡河橋は約1・8`。大半が海に面しており、1つ上流の県道橋(阿波しらさぎ大橋)同様、環境面にも十分配慮する必要があることから、これらついても考慮した上で慎重に検討を進める。同橋梁の検討業務(計画設計)は同区間内の徳島JCTランプ橋や宮島江湖川橋の橋梁一般図作成も含め、ドーユー大地(広島市)が担当して進めている。
 一方、道路部分については、今回要望活動を行った徳島市川内町地区側が延長約2`、徳島東IC側(徳島市北沖洲)が延長約0・5`。今後浸水深の数値を協議用図面の作成に反映させていくことにしている。協議用図面の作成は大日コンサルタント(大阪市)が担当している。
 今後は19年度の開通を視野に、13年度から区間内の設計協議や構造設計への移行、並行して用地の交渉などが本格化する見通しだ。