建通新聞社四国
2012/09/25
【高知】県の津波避難シェルター 概略設計4案を承認
高知県は、南海地震による津波発生時、高台や避難タワーなどへの避難が困難な場所への津波避難シェルター設置を検討している。これまで概略設計を進めてきた4つの案について、専門家で構成する技術検討委員会の承認を受けたことにより、今後はモデル事業の適地を決めるなど実用化に向けた取り組みを本格化させる。早ければ12月補正予算で実施設計委託料を計上し、立地についての検討や、どういった構造が適しているかなどの具体的な作業に着手する予定。
県が開発を進める津波避難シェルターは、半地下に設置する箱型、地上と半地下に設置するドーム型、崖の側面に横穴を掘り設置するトンネル型の4パターンある。
各パターンとも1人当たり1平方bを確保し、定員を100人、滞在時間を24時間と設定。1基当たりの想定規模や費用は、箱型は一辺約19b、高さ約5bで、工事費は3億4100万円。ドーム型は直径約18bの2階建てで工事費は地上型が3億2500万円、半地下形が3億6400万円。トンネル型の工事費は2億800万円となる。年間維持費はトンネル型が300万円でそれ以外が1000万円。