建通新聞社
2012/09/21
【大阪】大阪府住宅まちづくり部 東鳥取石田住宅など5団地の廃止に向け調査検討
大阪府住宅まちづくり部は府営住宅の再編整備で、阪南市の東鳥取石田住宅など5団地の一部廃止に向けた調査を開始する。検討業務を一般競争入札で委託(10月4〜5日に入札書提出、9日開札)。2013年3月22日までの納期で基本構想案などを作成する。
本年3月策定の大阪府営住宅ストック活用事業計画の団地別事業実施計画(案)で、一部用途廃止に位置付けられた団地のうち、まず、今回の5団地について調査検討を実施。用途廃止とその後の土地利用転換を計画的に推進する。調査検討の内容は、@現況調査A活用用地ニーズ調査B検討基礎資料の作成C基本構想案の提案と課題整理−など。
ストック活用事業計画(計画期間は11〜20年度)では、団地の規模縮小・集約化の検討・実施を明確化した。これまでは、従前と同じ戸数を建て替えの戸数としてきたが、今後は、大規模団地における規模の縮小や小規模団地の集約化などを検討。また、入居者を募集しても応募倍率が1倍未満となるような需要が低い団地は、経営上の観点からも、空き室の集約などで用途廃止を行い、地域のために必要となる新たな土地利用へ転換するとしている。建て替えや用途廃止により計画期間内(10年間)に約1万戸の戸数削減を目指す。
今回、調査検討の対象となった5団地は、いずれも昭和40年代の建設。実施計画では、事業期間内後期(16〜20年度)に一部用途廃止を行うとしている。
対象の5団地は次の通り。
▽東鳥取石田住宅(阪南市)=全体戸数1200戸。中層住宅。1969年建設▽貝塚三ツ松住宅(貝塚市)=全体戸数1376戸。中層住宅。69年建設▽前畑住宅(泉南市)=全体戸数450戸。中層住宅。71年建設▽泉佐野見出住宅(泉佐野市)=全体戸数220戸。中層住宅。71年建設▽岬深日住宅(岬町)=全体戸数120戸。中層住宅。72年建設