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建通新聞社(中部)
2012/09/19

【愛知】都市防災総合推進 3市町が採択に向け要望

 国土交通省所管の社会資本整備総合交付金「都市防災総合推進事業」を活用した津波対策・防災対策で、愛知県内では南知多町、瀬戸市、豊明市の3市町が2013年度の新規採択に向け、防災行政無線や防災広場の整備計画案を提出していることが分かった。東日本大震災以降、同事業の活用は全国的に増えており、12月の本要望ではさらに新規要望が増える見込みだ。
 交付の対象となる事業は、津波避難行動調査などのソフト対策から、防災行政無線、防災活動拠点、防災施設(津波避難施設)の整備などハード対策まで多岐にわたる。
 7月の概算要望では、南知多町が同報系デジタル防災行政無線や防災備蓄倉庫の整備、瀬戸市が防災広場の整備、豊明市が藤田保健衛生大学病院へのアクセス道路整備と防災倉庫の整備の計画案をそれぞれ提出した。
 南知多町の整備計画案は、13〜15年度を事業年度としており、全体事業費は2億4300万円。デジタル防災行政無線(親局1局、子局60局、防災拠点用受信機50基)を整備するほか、防災備蓄倉庫を5棟整備する。また津波対策などの計画を13〜14年度の2カ年で整備する。
 さらに効果促進事業として、仮設トイレを30基設置するほか、避難場所表示看板を61カ所に設置する。
 瀬戸市と豊明市の詳細な整備計画案は明らかにされていない。
 12年度は、豊川市▽刈谷市▽東海市▽高浜市▽田原市▽愛西市▽武豊町▽幸田町▽大口町−の県内9市町が同事業を活用している。
 現在進めている基幹事業と今後着手する基幹事業は次の通り(カッコ内は事業年度)。
<災害危険度判定調査>
 ▽刈谷市(14〜15)市内全域の災害危険度判定調査▽東海市(12)津波対策にかかる計画策定
<公園(避難地)の整備>
 ▽高浜市(12〜15)公園120平方bの設計・整備▽田原市(13〜15)公園1・5fの整備
<防災行政無線の整備>
 ▽豊川市(10〜13)親局、中継局、支局146カ所の設計・整備▽幸田町(12〜13)親子局1基、支局69基、避難所要戸別受信機65基の設計・整備▽大口町(12〜14)親局1カ所、支局17カ所の設計・整備▽愛西市(〃)親局1基、支局119基、避難所受信機55基の設計・整備▽高浜市(12〜13)親局1基、支局25基の整備▽刈谷市(〃)親局1基、支局10基、避難所21カ所の整備▽武豊町(12〜15)親局1基、分局1基、支局5基の整備▽田原市(〃)親局1基、支局93基の整備
<防災倉庫整備>
 ▽豊川市(13)防災備蓄倉庫1棟の設計・整備▽東海市(12〜13)中央防災倉庫1棟の設計・整備▽大口町(〃)役場内の災害対策本部の備蓄倉庫の設計・整備▽大口町(12〜16)地域防災拠点施設での防災倉庫の追加整備10カ所▽愛西市(13〜14)防災備蓄倉庫1カ所の設計、整備▽刈谷市(12〜13)防災備蓄倉庫3棟の設計・整備
<耐震性貯水槽の整備>
 ▽東海市(12〜14)6基の設計・整備▽大口町(12〜15)120立方bの設計・整備▽愛西市(〃)7基の整備▽刈谷市(12〜14)100dの整備▽武豊町(12〜15)5基の整備
<津波避難施設の整備>
 ▽東海市(13〜14)1棟の設計・整備
<防災活動拠点の整備・耐震化>
 ▽愛西市(12、14、15)防災コミュニティーセンター3カ所の設計・整備▽大口町(12〜14)中央防災活動拠点施設1600平方bの耐震化の設計・整備▽大口町(12〜13)地域防災拠点施設の設計・整備
<防災施設の整備>
 ▽刈谷市(12〜14)かまどベンチおよびマンホールトイレ7カ所の整備▽田原市(12〜15)避難誘導用照明灯15カ所の整備

提供:建通新聞社