トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(静岡)
2012/09/19

【静岡】構造物予備設計など開始―河津下田道路U期 国交省沼津河川国道

 国土交通省沼津河川国道事務所は、伊豆縦貫自動車道の河津下田道路U期建設事業で、トンネルや橋梁の予備設計、路線測量などを開始した。2012年度中に設計の地元説明会や道路幅杭の設置、一部の用地測量・物件調査に入りたい考えだ。
 2012年度に新規事業化した同事業をめぐっては、5月に事業計画の地元説明を行って現地調査に入った。全区間延長6・8`の路線測量業務を東海建設コンサルタント(沼津市)に委託し、13年1月31日の納期で進めている。
 構造物の設計では、3カ所に設置するトンネルのうち河津インターチェンジ(IC)寄りの1号トンネル(延長1・9`)の予備設計を建設技術研究所中部支社(名古屋市中区)で、地質調査を基礎地盤コンサルタンツ中部支社(名古屋市西区)でそれぞれ着手。急峻(きゅうしゅん)な地形による狭い施工ヤードなどの施工性を踏まえ、山岳トンネル(NATM)工法による坑口位置と坑口形式、トンネルの線形などを13年3月15日までにまとめる。
 また、河津ICから南に向かって4カ所に設置する▽ランプ橋(橋長195・9b)▽1号橋(橋長290b)▽2号橋(橋長92b)▽3号橋(橋長110b)―の予備設計は協和設計浜松営業所(浜松市中区)が担当。現地の特性を考慮し、最適な橋梁の構造などを固める。納期は13年3月8日。
 このほか、トンネル区間以外の地質調査を応用地質静岡支店(静岡市駿河区)、トンネル施工に伴う水利用への影響を把握することを目的とした水文調査・利水影響検討を建設技術研究所中部支社で行っている。
 河津下田道路U期区間は、河津町梨本の河津ICを起点、下田市箕作の下田北ICを終点とする延長6・8`、標準幅員10・5b。途中、逆川ICと須原ICを設置する。
 全体の構造は土工部が延長約2・2`、トンネルが3カ所で延長約3・7`、橋梁・高架が7カ所で橋長約0・9`。内訳は起点側から▽橋梁・高架(橋長0・2`)▽土工(延長0・2`)▽橋梁・高架(橋長0・3`)▽トンネル(延長約1・9`)▽橋梁・高架(橋長約0・1`)▽土工(延長約0・3`)▽橋梁・高架(橋長約0・1`)▽土工(延長約0・6`)▽橋梁・高架(延長約0・1`)▽土工(延長約0・8`)▽トンネル(延長約0・2`)▽橋梁・高架(橋長約0・1`)▽トンネル(延長約1・8`)▽土工(延長約0・3`)―。
(2012/9/19)

建通新聞社 静岡支社