飛島村は、災害時の津波被害に備え、村内6カ所に避難所を新設する計画だ。現在、新設1カ所に向けた実施設計費を9月議会に計上しており、議会終了後、地元住民向けの説明会を開催した後、10月にも委託したい考えだ。工事は2013年度内の発注を計画している。
内閣府が8月に公表した南海トラフ地震の被害想定では、伊勢湾を通った津波は高さ約4bで同村に達するとしている。海抜ゼロメートル地帯に位置する同村は災害時の津波対策に備え、村内6カ所に避難所を新設する。9月議会には新設1カ所に向けた実施設計費を計上しており、残り5カ所の実施設計も13年度から順次委託する計画だ。
施設規模は鉄骨造3〜4階建てで収容人数は建設各地の人口に合わせて約130〜600人程度を計画。施設は液状化対策にボーリング調査を実施した上で、基礎部分の地盤改良も実施する。平時は備蓄倉庫や地域のコミュニティーセンターとしても利用できるように内部を構成する計画だ。
予定地は住宅地帯に4カ所、工業地帯に2カ所を予定。建設地は現在検討を進めているが、村営の公園など用地買収を必要としない場所を予定している。
提供:建通新聞社