建通新聞社四国
2012/09/14
【香川】非構造部材の耐震対策13・7% 県内小中学校
香川県内公立小・中学校の天井材などの非構造部材の耐震対策実施率は13.7%で、全国平均の48.5%から大きく下回っていることが明らかとなった。一方、耐震点検の実施率は全国平均66%を上回る70.6%となっている(表参照)。
これは文部科学省が、全国の公立学校を対象に行った「校舎などの非構造部材の耐震点検および耐震対策の実施状況」の2012年度調査結果に基づくもので、耐震点検は学校教職員や設置者が指標に基づき実施している。
調査は小中学校の他、幼稚園、高等学校、特別支援学校別に調査しており、県内幼稚園(134園)の耐震点検実施率は62.7%(全国平均62%)、耐震対策の実施率は7.5%(同27.3%)。高等学校(32校)の耐震点検実施率は100%(全国平均79.6%%)、耐震対策の実施率は0%(同39.4%)。特別支援学校(8校)の耐震点検実施率は100%(全国平均81.6%)、耐震対策の実施率は0%(同43.2%)となっている。
非構造部材は天井材、外壁(外装材)、内壁(内装材)、照明器具、窓ガラス、放送機器、テレビ、書棚などで近年発生した大規模な地震による天井材の落下など被害が発生している。
文科省は、同調査を11年度から実施しており、構造体の耐震化だけでなく、非構造部材の耐震対策もできるだけ早い時期に完了させる方針。特に致命的な事故の起こりやすい屋内運動場の天井などについて早期の落下防止対策を求めている。