トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2012/09/12

【大阪】大阪市ゆとりとみどり振興局 大阪城公園の観光拠点化 事業検討調査を緑景 保存管理計画を空間文化開発機構で

 大阪市ゆとりとみどり振興局は、大阪城公園(大阪市中央区)について観光拠点化事業検討調査を緑景(大阪市中央区)で、保存管理計画の策定を空間文化開発機構(大阪市中央区)で進めている。
 観光拠点化事業検討調査では、@民間活用事業の具体化に向けた検討A大阪城公園内の交通手段の事業化に向けた検討B大阪城公園への一体的なパークマネジメント導入に向けた検討−を行う。保存管理計画策定では、特別史跡である大阪城について、@保存管理計画(案)の作成A保存管理計画策定委員会の運営支援B保存管理計画書のとりまとめと概要版データの作成−を実施する。
 市は大阪府と連携し、大阪城の観光拠点化案を進める。大阪府市統合本部の案では、民間活力を利用した施設の再活用や、便益施設の再整備を計画。
 施設再活用は、元市立博物館(旧陸軍第四師団司令部)などが対象。同施設は1931年の建設。60年に博物館として再利用されたが2001年に閉館し、その後利用されていない。規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ約7000平方b。これを民活で観光施設として再整備する。12年度に事業者を公募。決定後、13年度に設計を開始し、14年度末の開業目指して再整備する予定。
 二の丸地区では、新売店・レストランなどの便益施設を民活で整備するため、事業者を公募中。11月に決定する予定。14年度早々に開業するよう再整備する。
 このほか、豊臣石垣の発掘公開、AR(仮想現実)や砂像などによる初代天守閣、徳川本丸御殿などの可視化再現など新たに魅せる要素を大阪城の魅力に加える予定。
 これらの観光拠点化のマネジメントには、観光拠点型PMO(プロジェクトの統括・管理)を導入する。13年度までにPMO事業者を募集・選定する計画だ。
 保存管理計画は、観光拠点化のための整備活用方針などの検討に当たり、専門的見地からの客観的な検討を加える。学識経験者などをメンバーとする計画検討会議で保存管理計画を策定。大阪城の特性を正しく把握し、統一的な管理・保存の方法を示す。