「浜名湖花博10周年記念事業・第31回全国都市緑化しずおかフェア」の2014年春の同時開催に向け、静岡県と浜松市、建設関係団体、経済団体などで組織する実行委員会(会長・川勝平太知事)が発足し、10日、県庁内で設立総会が開かれた。浜名湖ガーデンパークと舘山寺総合公園(はままつフラワーパーク)を会場に、花と緑の展示・販売、県民や自治体、企業などが参加する各種コンテスト、皇室の御臨席による記念植樹などを展開する予定で、12年度中に基本計画を策定することなどを確認した。
花き産業や観光振興を目的とする花博10周年記念事業と、都市緑化が目的の全国都市緑化フェアを同時開催することで、全国からの集客と宿泊客による地域振興、皇族のご臨席によるイベントの資質・知名度の向上、花き産業や造園産業の振興などを狙う。
川勝知事は総会の開催に当たり、「二つのイベントを同時に開くことで、72日間の計画期間中に80万人の来場を目標とする。音楽の都・浜松市と本県を『花の都』にしたい」とあいさつ。また、鈴木康友浜松市長が「花博によって花と緑に対する関心が高まったが、今回のイベントをきっかけにさらにその機運を高めたい」と意義を述べた。
12年度に策定する基本計画では、▽基本理念、基本方針▽会場整備計画▽屋内・屋外展示計画▽各種コンテスト開催計画▽花き・特産物等販売計画▽イベント・体験教室等開催計画▽広報計画▽交通・警備計画▽開催準備スケジュール―などをまとめる。企画提案方式で事業者を特定する方針で、今後、選定手続きを始める。
基本計画を基に、13年度上半期に実施運営計画を策定。下半期に会場整備工事や出展物の製作、植物栽培・納品などを行う。
(2012/9/12)
建通新聞社 静岡支社