安城市は、中心市街地拠点施設を整備する民間事業者の募集・選定に向けて動き出す。市は、9月補正予算案に「中心市街地拠点整備事業者選定支援業務」の委託費として2500万円を限度とする債務負担行為を定例市議会に上程した。市では早期に委託したい考えでいる。
これまでみずほ総合研究所(東京都千代田区)で進めてきた事業実施方針や要求水準書の策定も8月末に完了し、実施方針を早ければ12月に公表する予定でいる。
建設地となる中心市街地活性化用地(更生病院跡地)が御幸本町の「南明治第二土地区画整理業」の施行区域にあることから、同事業の進捗に合わせて拠点施設整備が進められるが、今後の予定として、早ければ12年度から13年度にかけて事業者選定を行い、14年度に着工、16年度以降の完成を目指す計画となっている。
また市は、拠点施設の事業計画案を9月中旬から10月中旬にかけて市民に示しパブリックコメントを求め、事業計画に反映させる考えでいる。
基本計画による施設への導入機能として「学び」「健やか」「交わり」とし、「学び」では図書館(延べ床面積約8100平方b)、「健やか」ではスポーツクラブや医科・歯科診療所など民間施設(延べ床面積3000〜8000平方b)の誘導、「交わり」では広場など(約3900平方b)を盛り込んでいる。図書館と民間施設は複合施設として合築し、隣接して駐車場施設も整備する計画。この基本計画は八千代エンジニヤリング名古屋支店(名古屋市中区)で策定した。
提供:建通新聞社