北海道建設新聞社
2012/09/07
【北海道】JR苗穂駅周辺再開発の業務代行者決まる−14年6月にも組合設立
北3東11周辺地区再開発準備組合(松本哲朗理事長)は、同地区で進める第1種市街地再開発事業の一般業務代行者を、ノーザンクロス・えんれいしゃ共同体に決定した。今後、地権者や保留床の取得希望者と協議しながら事業化に向けた動きを本格化させ、2014年6月ごろの組合設立を目指す。
代行者選定に当たり8月21日に提案書を受け付けたところ、まちづくりコンサルタントのノーザンクロス(本社・中央区)と店舗企画も手掛ける広告代理店のえんれいしゃ(同)による共同体以外に提案はなく、6日の臨時総会で承認された。
代行する業務範囲は、事業のコーディネートを含む事務局運営や、施設の基本計画・基本設計、権利変換計画書作成、保留床取得者のあっせん、事業費の資金調達など。
同地区の再開発事業は、JR苗穂駅舎の移転新築に伴い、新たに整備されるJR苗穂駅南口駅前広場の東西が対象で、敷地面積は約1万5000m²。商業や住宅などからなるにぎわいの拠点2カ所や、医療・福祉複合、業務複合の計4街区、全体延べ床面積約5万9000m²の施設整備を見込む。
南口駅前広場東側に設けるにぎわいの拠点には、利便性の高い都市型の分譲住宅や、スーパーなどの利便施設を配置する計画になっている。
広場西側に接するにぎわいの拠点には、駅前広場と一体的なイベント広場やカフェなどの飲食店舗、賃貸住宅の建設を想定。
駅南口駐輪場西側の線路沿いは医療・福祉複合ゾーンと位置付け、サービス付き高齢者住宅や医療モール、保育機能などを配置する。
西側のにぎわい拠点に並ぶ、北3条通沿いの業務複合ゾーンには、商業・業務系施設や住宅、コミュニティーカフェなどの整備を図る。
組合設立後に実施設計を進め、15年秋にも着工する意向だ。