恵那市は、公募型プロポーザルを採用する「市立恵那病院再整備」事業の設計候補者選定について、きょう3日から参加者の募集を始める。13日までに参加表明の手続きをした後、25日〜10月4日の期間で提案書と技術職員状況報告書を提出する。審査は10月中旬に1次、10月下旬に2次のヒアリングと進め、11月上旬には設計候補者と次点者を決める。
業務内容は同病院再整備事業に関する設計一式。期間は敷地造成測量設計が2013年8月25日、建築設計が14年3月25日まで。設計契約料の上限は1億1200万円(税込み)。
新病院は16年度の開院を目指しており、13年9月に造成、14年5月に建築に着手する予定で工事発注準備を行う。
大井町2725にある同病院は、03年に国立療養所恵那病院を恵那市が譲り受けて開設した。約23万5000平方bの敷地内には大小合わせて20以上の建物があり、老朽化しているほか施設間の移動などでも利用者や医療従事者の負担が大きい。
基本計画によると新病院は市全体の医療救護の拠点として位置付けて整備する。建設地は現在の病院東側の敷地内を約5万平方b造成して確保する。現施設は新病院建設中も使うため、解体は新病院の開院後となる。
施設規模は、現在の病床数199床を基本としており、病院本体の延べ床面積で1万6500b以内。構造は大地震にも耐えることができる免震機能を備えた鉄筋コンクリート造を考えている。駐車場は一般用約400台、職員・業務用約300台を想定している。
整備費用は、造成、本体建築、周辺整備、駐車場整備、設計・監理、職員宿舎整備費などで総額50億円以内。医療機器やシステム整備費用はこのほかに約20億円を見込んでいる。
提供:建通新聞社