三重県津建設事務所は、県道津三雲線で雲出川に架かる「香良洲大橋」橋梁耐震設計に着手した。緊急輸送・避難路の確保のために早期の耐震化が必要となり実施するもの。2012年度に実施設計を行い、13年度以降の着手を目指す。設計は中央復建コンサルタンツ三重営業所(津市)が担当、設計工期は13年1月31日まで。
香良洲大橋は橋長308b、全幅13・75b(車道幅7・25b)。桁構造は2径間連続非合成桁が両端、中央が3径間連続非合成桁で構成される7径間の橋梁形式。1999年に架設された比較的新しい橋梁。
耐震設計に当たっては、落橋防止システムについて工法の比較を行った上で最適な工法の設計を行う。橋梁全体の耐震については、耐震性能照査を行った上で効果的な補強工法を検討する。流下能力への支障を考慮して極力、下部への補強を抑える方向で検討する。
香良洲地区では、雲出川に架かる香良洲大橋、雲出川古川に架かる県道香良洲公園島貫線上の香良洲橋と雲出川古川の河口部に近い県道津香良洲線上の津香良洲大橋の3橋があり、いずれも香良洲地区と雲出本郷町や国道23号などと結ぶ重要なルート上の橋梁となっている。このうち、香良洲橋と津香良洲大橋の2橋は架設年度が古く、耐震化、架け替えの必要性が検討されているが、事業化までに相当の期間を要すると見込まれるため、先行して香良洲大橋の耐震化を進める計画。
なお香良洲橋(橋長168b)については架け替えを前提に検討を進めており、架橋ルートの検討を行うための概略設計を今回の委託に含めている。
提供:建通新聞社