静岡県は、2012〜14年度の3年間を期間とする「第3期静岡県障害福祉計画」を策定した。障害のある人が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、指定障害福祉サービスの種類ごとの必要量と圏域ごとの基盤(施設)整備の方策を示すもので、生活介護施設や就労継続支援施設、共同生活援助施設(グループホーム)といった基盤施設の今後の必要量を県内全体で175カ所と位置付けた。今後、地元関係者などと調整しながら整備計画を作成、施設整備を着実に進めていく方針。
同計画では、県内を▽賀茂▽熱海伊東▽駿東田方▽富士▽静岡▽志太榛原▽中東遠▽西部―の8圏域に区分。それぞれの圏域ごとに、12〜14年度の各年度の指定障害福祉サービスの種類ごとの必要量見込み(新たにサービスを必要とする人がサービスを利用できるように必要となる施設の量)と、見込み量確保のための方策、計画的な基盤整備の方策などを盛り込んでいる。
賀茂圏域で生活介護1カ所と共同生活援助・共同生活介護1カ所の計2カ所、熱海伊東圏域で就労継続支援B型(障害者と雇用契約を結ばない非雇用型)1カ所と共同生活援助・共同生活介護3カ所の計4カ所を整備する。
また、駿東田方圏域に生活介護4カ所と就労継続支援A型(障害者と雇用契約を結ぶ雇用型)2カ所、就労継続支援B型8カ所、共同生活援助・共同生活介護4カ所の計18カ所、富士圏域に生活介護2カ所と就労移行支援1カ所、就労継続支援A型1カ所、就労継続支援B型2カ所、短期入所3カ所、共同生活援助・共同生活介護8カ所の計17カ所の整備が必要と位置付けた。
静岡圏域では、生活介護7カ所、就労移行支援2カ所、就労継続支援A型2カ所、就労継続支援B型9カ所、短期入所4カ所、共同生活援助・共同生活介護15カ所の計39カ所の施設整備につなげる。
志太榛原圏域は生活介護9カ所と就労移行支援4カ所、就労継続支援A型1カ所、就労継続支援B型10カ所、短期入所3カ所、共同生活援助・共同生活介護11カ所の計38カ所、中東遠圏域は生活介護3カ所と自立訓練(生活訓練)1カ所、就労継続支援B型5カ所、共同生活援助・共同生活介護1カ所の計10カ所の配置が必要としている。
西部圏域では、生活介護12カ所と自立訓練(生活訓練)3カ所、就労移行支援5カ所、就労継続支援A型5カ所、就労継続支援B型7カ所、短期入所6カ所、共同生活援助・共同生活介護9カ所の計47カ所の配置を促す。
(2012/8/29)
建通新聞社 静岡支社